ヘアカラーのかぶれ、誤飲・誤食
- ヘアカラー（酸化染毛剤）によるかぶれとは、どのような症状ですか？
- ヘアカラーによるかぶれであるアレルギー性接触皮膚炎の主な症状は、頭皮・髪の生え際・まぶた・額・耳の後ろ・首すじなど、ヘアカラーの薬液が直接接触したところや、洗髪時のすすぎ液が接触したところに、かゆみ・赤み・腫れ・ブツブツ（丘疹や小水疱）などの皮膚炎症状が出ることです。
アレルギー性接触皮膚炎は、ヘアカラー後～半日くらいよりかゆみを感じ、その後にかゆみ・赤み・腫れ・ブツブツなどの皮膚炎症状が出始め、ヘアカラーの４８時間後に最も症状がひどくなります症状がさらにひどいと、顔全体が腫れたり、頭皮から滲出液（しんしゅつえき）が出たり、薬液などが接触していないところまで皮膚炎が拡大したりすることがあります。
このようなかぶれを発症しながら、ヘアカラーを継続使用すると、症状がひどくなり、突然に重いアレルギー症状（全身じんま疹・呼吸困難・血圧低下など）が起こることがあり、大変危険です。
- ヘアカラー（酸化染毛剤）によりかぶれることがあるのはどうしてですか？
- ヘアカラーには、「酸化染料」、「アルカリ剤」や「過酸化水素」が配合されており、これらが人によっては“かぶれ”の原因となることがあります。
ヘアカラーによるかぶれには、“刺激性接触皮膚炎”と“アレルギー性接触皮膚炎”があります。
- ヘアカラー（酸化染毛剤）のどの成分がアレルギーを起こすのですか？
- ヘアカラーによるアレルギー性のかぶれの場合、その原因のほとんどは有効成分の酸化染料です。
- ヘアカラー（酸化染毛剤）はどのようなアレルギーを起こすのですか？
- アカラーにより起こるアレルギーは、“遅延型アレルギー”と“即時型アレルギー”に大別されます。
“遅延型アレルギー”とは、典型的には、ヘアカラー後～半日くらいよりかゆみなどの皮膚炎症状が出始め、４８時間後に最も症状がひどくなります。
“即時型アレルギー”とは、ヘアカラー中～直後に突然、全身じんましんや呼吸困難、血圧低下による意識障害等の重い症状が起こり、大変危険な状態に至る場合があるものです。
ヘアカラー使用後かぶれと気づかずに、又はかぶれの症状が軽いために使用を繰り返したり、症状が治まった後に再使用したりすると、次第に症状が重くなり、まれに即時型アレルギーを起こすことがあります。
- ヘアカラー（酸化染毛剤）によりかぶれた場合、どうすればよいですか？
- 使用を中止し、薬液を洗い流し、必ず、すぐに医師の診察を受けてください。
かぶれを放置したり、ご自分の判断で手持ちの薬を使ったりしないでください。受診の際には、ヘアカラーを使用したことを伝え、可能なかぎり使用した製品を持参してください。適切な処置が遅れると、症状が長引くことがありますので、早く治療を開始することが必要です。
- ヘアカラー（酸化染毛剤）によりかぶれたことがあります。その後、ヘアカラーを使い続けるとどうなりますか？
- ヘアカラー使用後かぶれと気づかずに、又はかぶれの症状が軽いために使用を繰り返したり、症状が治まった後に再使用したりすると、次第に症状が重くなり、まれに「アナフィラキシー」という重篤なアレルギー反応（全身じんま疹、呼吸困難など）等が突然起こることがあり危険です。かぶれの症状を経験された方は、以後は絶対にヘアカラーを使用しないでください。
- ヘアカラー（酸化染毛剤）によりかぶれたことがあります。別のメーカーのヘアカラーを使ってもよいですか？
- ヘアカラーにかぶれた方は、以後いかなるヘアカラーもご使用できません。
ヘアカラーによるアレルギー性のかぶれの場合、その原因のほとんどは有効成分の「酸化染料」です。
この酸化染料はヘアカラー全てに配合されているため、「別の色番号やブランド」、「別のメーカー」の製品などいずれのヘアカラーもご使用になれません。代わりにヘアカラー以外のヘアカラーリング製品（例えば、ヘアマニキュア）をご使用ください。たとえヘアサロン（理美容室）用の製品であっても、いずれのヘアカラーもご使用できません。
- 脱色剤(ブリーチ剤)・脱染剤によりかぶれはなぜ起きるのですか？
- 脱色剤・脱染剤には、「過硫酸塩」が配合されている製品もあり、これが人によっては“かぶれ”の原因となることがあります。
- 脱色剤(ブリーチ剤)・脱染剤によりかぶれた場合の対処方法は？
- 使用を中止し、薬液を洗い流し、必ず、すぐに医師の診察を受けてください。
かぶれを放置したり、ご自分の判断で手持ちの薬を使ったりしないでください。
受診の際には、脱色剤・脱染剤を使用したことを伝え、可能なかぎり使用した製品を持参してください。
適切な処置が遅れると、症状が長引くことがありますので、早く治療を開始することが必要です。
ヘアカラー使用の可否について
- 子供にヘアカラーやブリーチを使用できますか？
- お子さまにはヘアカラーや脱色剤(ブリーチ剤)を使用しないようにお願いしています。お子さまは、自分の頭皮や皮膚の状態を判断したり、保護者の方に正確に伝えたりすることができません。またヘアカラーの場合、皮膚アレルギー試験（パッチテスト）を適切に行うことも困難です。なお、お子さまの頭皮や毛髪は大人よりも弱く、アルカリなどの刺激を受けやすいともいわれています。
- 頭（または顔、首筋）に傷があるのですが、ヘアカラーやブリーチを使用できますか？
- ヘアカラーやブリーチは使用できません。
頭、顔、首筋に、はれもの、傷、または皮膚病がある方は、刺激を受けやすくなっています。また、顔そり直後も皮膚が細かく傷ついているおそれがあり、刺激等を受けやすくなりますので、ヘアカラーを使用しないでください。
- 病中、病後の回復期、生理時、妊娠中にヘアカラーを使用できますか？
- ヘアカラーは使用できません。
病中、病後の回復期、生理時、妊娠中は、頭皮や皮膚が過敏な状態になっていることが多いので、かぶれを起こす可能性があります。また、妊娠中にかぶれを生じると治療するための薬が制限される場合があり、治癒するまでに長い時間を要することもあります。
ヘアカラーご使用の注意
- ヘアカラーは、髪質の違いによって染まり方が変わりますか？
- 細くて柔らかい髪は染まりやすく、反対に太くて固い髪は染まりにくいといわれています。
仕上がりは髪質や元の髪色に大きく影響されるため、誰でも同じような色に仕上がるわけではありません。髪質が違っていたり、髪が傷んでいたりすると、ヘアカラーの反応や染まり方に違いが出てくるからです。そのため、髪質や傷み具合、染めるときの条件によって、放置時間やヘアカラーを塗布する量を調整した方がよい場合もあります。また、寒い場所では染まりにくいので、室温20～30度のところでご使用ください。
- ヘアカラーとパーマはどちらを先にすればよいですか？
- 製品の使用目的に合わせた順序をお選びください。ただし、髪や地肌への負担を軽くするために、ヘアカラーとパーマの間隔を１週間以上あけてください。
ヘアカラーで染めた後にパーマをかけると、色が抜けやすく、せっかく染めた色があせたり変わってしまったりすることがあります。一方、パーマをかけた後にヘアカラーで染めると、パーマのウェーブが伸びてしまうことがあります。このため、染色とウェーブのどちらに重きを置くかなどの使用目的に合わせた順序をお選びください。ヘアサロン（理美容室）で施術する場合には、理美容師さんへご相談してください。
- ヘアカラーの混合液が皮膚についても落としやすくする方法は？
- 皮膚についても落としやすいように、耳や髪の生え際、フェイスラインには、油性のクリーム（コールドクリームなど）をあらかじめ塗ってから染めるとよいでしょう。手や顔についたときは、直ちに水で洗い落すか水でしめらせたコットンなどですぐにふきとってください。
- ヘアカラー（酸化染毛剤）の使用説明書では、第１剤と第２剤を混合してすぐに使うようにと書かれていました。どうしてですか？
- 第１剤と第２剤を混合すると、発色反応が始まります。発色反応が進んでしまうと、髪を染める効果がなくなってしまいますので、使用直前に混合し、直ちに使用してください。
- ヘアカラーやブリーチは、どのような場所で染めるのがよいですか？
- においなどで、気分が悪く感じる方がいらっしゃいますので、換気のよいところで染毛してください。
また、使用中に、衣服、床、じゅうたん、壁などに付着すると落ちませんので、十分注意してください。汚れをふせぐためにも、床には新聞紙などを敷いて使用されることをおすすめします。
- ヘアカラーやブリーチを使用中に気分が悪くなった場合の対象方法は？
- 使用を中止し、薬液を洗い流し、必ず、すぐに医師の診察を受けてください。受診の際には、可能なかぎり使用した製品を持参してください。
- ヘアカラーやブリーチ剤が目に入った場合の対処方法は？
- 目に入った時は絶対にこすらないで、直ちに水またはぬるま湯で１５分以上よく洗い流してください。すぐに眼科医の診察を受けてください。また、薬液を洗い流すときも、目に入らないようご注意ください。
- ヘアカラーやブリーチが、手や顔に付着した場合の対処方法は？
- 強くこすらないようにして、すぐに石けんでやさしく洗ってください。
ヘアカラーで手や顔などが着色して時間がたってしまうと、落としにくくなります。耳や髪の生え際など、すぐに洗えない部分についたときは、水でしめらせたコットンなどですぐにふきとってください。
- ヘアカラーで髪を染め、それに合わせて眉毛もヘアカラー染めてもよいですか？
- 眉毛にヘアカラーやブリーチを使うことはできません。頭髪専用です。誤って目に入った場合、激しい痛みを生じ、場合によっては目の損傷（角膜の炎症等）が起こることがあり、大変危険です。
- ヘアカラーの「第１剤や混合液の色」と「仕上がりイメージの色」が違いますが、どうしてですか？
- ヘアカラーは、容器から出した第１剤の色や混合液の色が、必ずしもそのまま仕上がりの色になる製品ではありません。
第１剤の色や混合液の色が仕上がりの色と異なっていても、使用説明書に従って正しく使用していただければイメージ色のように仕上がります。
- 塗布後の放置時間を長くすれば、もっとよく染まったり明るくなったりしますか？
- 適切な放置時間は各製品の使用説明書に書かれていますので、その時間の範囲内で調整してお使いください。
毛髪の太さ、硬さ、ダメージの程度などによって、仕上がりは人によって異なります。塗布後の放置時間を長めにすると染まりがよくなったり明るくなったりしますが、必要以上の放置は毛髪や頭皮を傷めるおそれがあります。
パッチテストについて
- ヘアカラーを使用する前には、なぜ皮膚アレルギー試験（パッチテスト）が必要なのですか？
- パッチテストは、ヘアカラーの使用によりアレルギー症状が起こるかどうかを調べる最も有効な方法で、現在のところ、このテストに代わる試験方法は知られていません。この判断のためには、テスト開始の短時間後に起こる反応（即時型反応）と、長時間後に起こる反応（遅延型反応）の両方を調べる必要があります。そのためには、テスト部位に塗布した後、３０分くらい後と４８時間後の２回の観察が必要です。使用説明書に従って、毎回必ず、ヘアカラーを使用する４８時間前にパッチテストを行ってください。
- ヘアカラーを使用する前には、なぜ「毎回必ず」皮膚アレルギー試験（パッチテスト）が必要なのですか？
- ある日突然、花粉症になるように、アレルギー症状がいつ起こるようになるのかは予測できません。パッチテストは毎回必ず必要です。
- 今まで、ヘアカラーでかぶれたことがありません。皮膚アレルギー試験（パッチテスト）は必要ですか？
- 皮膚アレルギー試験（パッチテスト）は必要です。
これまでに何度もヘアカラーを使用して問題なかった方でも、花粉症と同様に、ある日突然、アレルギー症状が起こることがあります。これまで長年の使用で問題なかった同じメーカーの同じ色番の製品を使用する場合であっても、毎回必ずパッチテストを行う必要があります。
- 皮膚アレルギー試験（パッチテスト）はめんどうです。他にもっと簡単な方法はありますか？
- 現在のところ、パッチテストに代わる簡単な方法はありません。
パッチテストは、ヘアカラーの使用によりアレルギー症状が起こるかどうかを、事前に、お客さまご自身で確認できる現在最も有効なテストです。ヘアカラーを安全にお使い頂くために、めんどうでも、使用説明書に従い、毎回必ず、ヘアカラーを使用する４８時間前にパッチテストを行ってください。
- ヘアカラーを使用する４８時間も前に、なぜ皮膚アレルギー試験（パッチテスト）を始めるのですか？
- ヘアカラーによりアレルギー症状が起きるかどうかを正確に判断するためには、テスト部位に塗布した後、３０分くらい後と４８時間後の２回の観察が必要です。このため、ヘアカラーをする４８時間前からパッチテストを開始することが必要です。
- 皮膚アレルギー試験（パッチテスト）で、なぜテスト部位の観察を３０分くらい後と４８時間後の２回も行うのですか？
- アレルギー症状には、ヘアカラー中～直後に起こる即時型アレルギーと、およそ４８時間後に起こる遅延型アレルギーの２種類が知られています。どちらのアレルギーも起こらないことを確認するために、パッチテストではテスト部位に塗布した後、３０分くらい後と４８時間後の２回の観察が必要です。
- ４８時間の皮膚アレルギー試験（パッチテスト）中に、入浴やシャワーをしてもよいですか？
- パッチテスト中はテスト部位を濡らさないために、入浴やシャワーを控えてください。
パッチテストで正しい結果を得るためには、４８時間のパッチテスト中に、テスト部位を濡らしたり、擦ったり、シールを貼ったりしないことが必要です。やむなくシャワー等する場合には、テスト部位を濡らさないようにご注意ください。
- ヘアカラーの皮膚アレルギー試験（パッチテスト）をしたら、赤みやかゆみがでたので、その日は染めるのをやめました。別の日であれば染めてもよいですか？
- 別の日であっても、ヘアカラーはしないでください。
パッチテストで皮膚の異常を認めた場合、ヘアカラーのアレルギーになっている可能性があります。このアレルギーは一生続くとも言われているため、一度でも異常が出ると、以後は別の日であっても、ヘアカラーを使うことができません。皮膚アレルギー試験（パッチテスト）のテスト部位で観察される皮膚の異常とは、テスト部位に、かゆみ・発赤・発疹（丘疹や小水疱）・腫れなどを認めることです。皮膚の異常がひどいと、テスト部位の周囲に拡大して認められることがあります。
- ヘアカラーの皮膚アレルギー試験（パッチテスト）をしたら、赤みやかゆみがでたので、その日は染めるのをやめました。別の日にもう一度パッチテストして、異常がなければ染めてもよいですか？
- 一度でもパッチテストで皮膚に異常があった場合には、たとえ別の日にテストを行い異常がなくても、ヘアカラーはしないでください。 パッチテストで一度でも皮膚に異常があった場合、ヘアカラーによるアレルギーになっている可能性があります。たとえ別の日にもう一度パッチテストを行い、皮膚の異常がなくても、ヘアカラーをするとアレルギー症状が起きるおそれがあります。このため、一度でもパッチテストで皮膚に異常があった場合には、それ以後、パッチテストに使用したヘアカラーだけでなく、全てのヘアカラー（酸化染毛剤）を使用しないでください。パッチテストもしないでください。
- これまでにヘアカラーを使用してかぶれたことがあります。もう一度皮膚アレルギー試験（パッチテスト）をして、皮膚の異常がなければヘアカラーしても良いですか？
- これまでにヘアカラーにかぶれたことのある方は、以後は絶対にヘアカラーを使用しないでください。パッチテストもしないでください。 ヘアカラーに一度でもかぶれた場合、アレルギーになっていることがあり、次にヘアカラーをするとかぶれの症状はひどくなり、更には重いアレルギー症状が出ることがあります。
- 皮膚アレルギー試験（パッチテスト）で起こる “皮膚の異常”を具体的に教えてください。
- かゆみや刺激感などを感じたり、赤み・腫れ・ブツブツ（丘疹や小水疱）を生じたりします。また、ひどくなると、テスト液を塗布したテスト部位のまわりにも異常がでてくることがあります。
色落ちや着色
- ヘアカラーが衣服、床、じゅうたん、壁、洗面台、浴槽などについたとき、どうすれば汚れが落ちますか？
- 衣服、床、じゅうたん、壁などにつくと、着色し落とせなくなりますので、十分注意してください。もしついてしまった場合には、素早く拭き取り、石けん等で洗い流してください。時間が経過すると着色は落とせなくなります。また、材質によってはすぐに拭き取っても落とせないことがあります。
床には新聞紙などを敷いてヘアカラーされることをおすすめします。
- ヘアカラーで髪を染めた後、雨や汗で色落ちしたり、衣服に色がつきますか？
- アルコール分を多く含んだヘアケア用品を使ったり、ヘアカラー後すぐに汗をかいたりすると、色落ちして衣服や枕カバーを汚すことがありますのでご注意ください。
- カラーシャンプー・カラートリートメント・ヘアマニキュアなど（半永久染毛料）で髪を染めた後、雨や汗で色落ちしたり、衣服に色がついたりしますか？
- 雨や汗で色落ちすることがあります。また、ヘアトニックやセットローション、スタイリングフォームなどの整髪料を多量に使うと、色落ちすることもあります。
- ヘアカラースプレー・ヘアマスカラなど（一時染毛料）で髪を染めた後、雨や汗で色落ちしたり、衣服に色がついたりしますか？
- 雨や汗で色落ちします。衣服を汚さないようご注意ください。
- 髪を染めた後、髪を乾かさずに寝ると枕カバーに色がつきますか？
- ヘアカラーで染めた直後の洗髪が不十分だと、髪の表面に残っている染料がとれて、枕カバーなど寝具を汚すことがありますのでご注意ください。ヘアマニキュア（半永久染毛料）やヘアカラースプレー・ヘアマスカラ（一時染毛料）は、汗や髪に残った水分で色落ちします。 髪を染めた後のシャンプー、ヘアトリートメントなどは十分に行ない、髪をしっかり乾かしてから寝るようにしましょう。
- 整髪料や育毛剤を使うと色落ちしますか？
- ヘアカラー後数日は色落ちすることがありますので、目立たない部分で色落ちを確認してからご使用されることをおすすめします。
ヘアカラーリング製品の選び方
- 白髪用ヘアカラーと黒髪用ヘアカラーの違いは何ですか？
- 白髪用ヘアカラーは白髪と黒髪の色味を合わせるような色作りをしているのに対し、黒髪用ヘアカラーは黒髪や黒髪が明るくなった髪に適した色作りをしています。
- 黒髪用ヘアカラーを白髪に使ってもいいですか？
- 問題ありません。ただし、色味によっては希望の色に仕上がらない場合がありますのでご注意ください。
- ヘアマニキュアで染めた髪にヘアカラーを使用できますか？
- 使用できますが、ヘアカラーが毛髪内部に浸透しにくくなって、ムラに染まったり、良く染まらなかったりする場合があります。ヘアマニキュアを使用した回数や使用量にもよりますが、１～２日に１回シャンプーするとして、ヘアマニキュアで染毛した後に３週間～１ヶ月程度の間を置いて、ヘアカラーするとよいでしょう。
- ヘナ（ヘンナ）という植物を成分とした染毛料があるそうですが、どのようなものですか？
- ヘナ（ヘンナ）はミソハギ科の潅木で、日干しした葉が染毛に使われます。すでに西暦前にはエジプトやインドなどで染毛に使われていたという文献があります。ヘナだけで染毛した場合、仕上がりの色は淡赤～淡褐色に仕上がります。ヘナを成分として含んでいるヘアカラーリング製品を使用される場合にも、使用説明書にしたがって、毎回必ず皮膚アレルギー試験（パッチテスト）をすることが義務付けられています。
まれに黒に近い暗い色に染めるヘナ製品が販売されているようですが、このような製品にはその他の染料や酸化染料が配合されている場合がありますので、人によっては皮膚トラブルを起こすことがあります。
- 光にあたると白髪が染まるというヘアクリームがあるそうですが、どのようなものですか？
- これは銀塩を配合した白髪染めヘアクリームで、繰り返し髪につけて光にあたると徐々に発色し、白髪を少しずつ染める製品です。このような製品を使用した髪に、ヘアカラー（酸化染毛剤）をすると銀塩にも酸化染料にも変色が生じ、希望通りの色に染まらないことがありますので注意してください。